Hull note (ハルノート)
Hull note 読み:はるのーと
とは、
『太平洋戦争開戦直前にアメリカが日本に突きつけた最後通牒
概要
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ハル・ノートは、1941年11月26日にアメリカ国務長官コーデル・ハルが駐米日本大使野村吉三郎と特派大使来栖三郎に手交した外交文書である。
内容は、中国大陸からの全面撤退や軍縮の実施、東南アジアにおける軍事行動の停止を要求し、これに応じない場合は経済制裁の強化や外交関係断絶を警告した。
当時日本は満州国を独立国家と主張していたが、アメリカは蒋介石の重慶政府以外の政権を認めず、この撤退要求は満州を含む中国全土からの撤退を意味していた。
日本側はこれを最後通牒と受け取り交渉の余地がないと判断し、その後の交渉決裂が太平洋戦争開戦の一因となった。
正式名称は「Outline of Proposed Basis for Agreement Between the United States and Japan」であり、その和訳は「合衆国及日本国間協定ノ基礎概略」である。
語源
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「Outline of Proposed Basis for Agreement Between the United States and Japan」は、「米国と日本の間で合意するための提案された基本的枠組みの概要」という意味の正式名称である。
この文書がアメリカ国務長官コーデル・ハル(Cordell Hull)から日本に提示されたため、通称「ハル・ノート」と呼ばれている。
同義語
合衆国及日本国間協定ノ基礎概略 (ガッシュウコクオヨビニホンコクカンキョウテイノキソガイリャク)
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RNA (アールエヌエー)
Ribonucleic acid 読み:リボヌクレイック アシッド
RNA 読み:アールエヌエー
リボ核酸 読み:リボカクサン
とは、
『遺伝情報の伝達やタンパク質合成に関わる核酸の一種』
概要
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RNAは、リボースという糖を含む核酸で、生物の細胞内に存在し、DNAの遺伝情報をもとにタンパク質合成を助ける役割を持つ。
一本鎖構造が一般的で、メッセンジャーRNA(mRNA)、リボソームRNA(rRNA)、トランスファーRNA(tRNA)など複数の種類がある。
RNAはタンパク質合成の中心的な役割を果たし、生物の生命活動に不可欠な分子である。
語源
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ribo は「リボース」という糖を指し、nucleic は「核の」を意味し、acid は「酸」を意味する。
これらを合わせて「リボースを含む核酸」という化学的特徴を表す。
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DNA (ディーエヌエー)
Deoxyribonucleic acid 読み:デオキシリボヌクレイックアシッド
DNA 読み:ディーエヌエー
デオキシリボ核酸 読み:デオキシリボカクサン
とは、
概要
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DNAは、生物の遺伝情報を担う高分子化合物で、ほとんどの生物の細胞核内に存在する。
二重らせん構造が特徴で、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)という4種類の塩基が鎖状に連なっている。
この塩基配列が生命活動に必要なすべての情報(遺伝子)を記録・伝達し、細胞の成長や機能の制御、タンパク質合成の指示に利用される。
こうして生物の形質や特性を決定する根幹となる物質である。
語源
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deoxy は「脱酸素の」を意味し、DNAを構成する糖(デオキシリボース)がRNAの糖(リボース)より酸素原子が一つ少ないことに由来する。
riboは「リボース」という糖を指し、nucleic は「核の」を意味し、DNAが主に細胞核内に存在することに由来する。
acid は「酸」を意味する。
これらを合わせて「脱酸素リボースを含む核酸」という化学的特徴を表す。
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遺伝 (いでん)
遺伝 読み:イデン
とは、
『親の性質や特徴が子に受け継がれること』
概要
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遺伝は、生物の形や性質、機能などが親から子へと伝わる現象を指す。
これは遺伝子を通して行われ、形態、体質、行動の傾向など多くの要素に影響する。
生物学、特に遺伝学の重要な基礎概念であり、人間だけでなく動植物すべてに見られる現象。
語源
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遺「のこす、伝える」伝「つたえる」という意味から。
つまり「遺伝」は「性質や特徴を後の世代に伝えること」を表す。