出にする/出しにする/出汁にする 読み:ダシニスル
とは、
『自分のために他のものを利用すること』
概要
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「出しにする」は慣用的な表現で、何かを「表向きの理由」や「口実」として利用し、実際には自分の利益や目的のために使うことを意味する。
多くの場合、否定的なニュアンスを伴い、相手を軽んじて手段化するような場面で用いられる。
例文
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・彼は自分の失敗を、部下の責任を出しにして正当化した。
・環境問題を出しにして、新しい法律を通そうとしている。
語源
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料理用語の「出汁」に由来する。
「出汁」は昆布やかつおぶしなどを煮出して旨味を取るものであり、「材料を利用して旨味を引き出す」という行為から、人や事柄を自分の目的のために利用することを「出しにする」と表現するようになった。
つまり「料理の材料を使って旨味を取ること」と「口実として他人や物事を利用すること」を重ね合わせた比喩表現。