Klüver–Bucy syndrome 読み:クリューバービューシーシンドローム
クリューバービューシー症候群 読み:クリューバービューシーショウコウグン
とは、
『脳の側頭葉障害により異常行動や感情の変化が現れる神経症状群』
概要
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クリューバービューシー症候群は、主に大脳の側頭葉(特に海馬や扁桃体など)が損傷を受けた結果生じる一連の神経行動異常を指す。
特徴的な症状としては、過剰な食欲や口唇探索行動(物を口に入れる行動)、性的衝動の亢進、感情鈍麻、視覚失認などがある。
1970年代に神経科学者の Heinrich Klüver(ハインリッヒ・クルーバー)と Paul Bucy(ポール・ビューシー) がサルの実験でこの症候群を報告したことから名付けられた。
人間では脳損傷や感染症、脳炎などによって発症することがある。
期限・語源
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名前はアメリカの神経学者 Heinrich Klüver(ハインリッヒ・クルーバー)と Paul Bucy(ポール・ビューシー) に由来する。
彼らが1930年代に行った霊長類の脳手術実験で特異な行動変化を観察し、この症候群を初めて記述した。