経済・金融・投資

逆ザヤ (読み)ぎゃくざや

逆ざや (ギャクザヤ)
とは、

『仕入れ値と売値の関係が、本来あるべき状態と反対になっていること』

『本来利益を得られるはずの投資において、損失となること』

概要

逆ザヤとは、相場の価格を比較したとき、本来高くあるべきものが安く、安くあるべきものが高くなる現象をを指す。

また、投資において本来得られるはずの運用利益が得られず、逆に損失となる状態をいう場合もある。

逆ザヤの例

生産者価格と消費者価格

増産のために生産者への支払い価格を高くするが、国民生活の安定のために消費者に売る価格を低くすることで、間に入る業者は逆ザヤとなる。

保険会社の利益

保険会社は、本来保険料として集めた資金を運用し利益を得るが、バブル崩壊などにより運用利益が低下すると、保険金の支払い額が運用利益を上回り逆ザヤとなる。

語源

「さかさま」サヤ相場における価格差」で、「買値と売値の価格差が逆転する」という意味から。

同義語

逆差也

逆鞘

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サヤ

相場

利益

差也 (読み)さや

サヤ (さや)
とは、

相場における価格差』

語源

江戸時代に、米相場の価格差のことを「差也」と表記したことからといわれている。

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相場

円売り介入 (読み)えんうりかいにゅう

円売り介入
(エンウリカイニュウ)
とは、

概要

円売り介入は、為替介入の一種で、通貨当局が過度の円高進行を抑えるために、外国為替市場で円を売る行為をいう。

円を売ることにより、市場の円の供給量が増え、円の価値が下がる。

同義語

円売りドル買い介入 (えんうりどるがいかいにゅう)

円売り・ドル買い介入

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為替介入

通貨当局

円高

円買い介入 (読み)えんがいかいにゅう

円買い介入
(エンガイカイニュウ)
とは、

概要

円買い介入は、為替介入の一種で、通貨当局が過度の円安進行を抑えるために、外国為替市場で円を買う行為をいう。

円を買うことにより、市場の円の供給量が減り、円の価値が上がる。

同義語

円買いドル売り介入 (えんがいどるうりかいにゅう)

円買い・ドル売り介入

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為替介入

通貨当局

円安

サンクコスト効果 (読み)さんくこすとこうか

サンクコスト効果
(サンクコストコウカ) 
とは、

『これまでに費やした費用や労力がもったいないと感じ、それを続けてしまうこと』

概要

サンクコスト効果とは、過去に投資した費用を取り戻すために、その投資を継続してしまうことをいう。

しかし、経済学的には、過去の投資はもう取り戻すことはできず、将来の意思決定には影響を与えるべきではないとされる。

サンクコスト効果の例

・過去に多額の費用をかけた事業に固執し、それをやめられなくなる。

・観ている映画が面白くなくても、支払った料金に拘束され、映画を最後まで見ようとする。

・支払っている会費がもったいないと感じて、無駄な買い物をしたり、必要のないサービスを受ける。

同義語

sunk cost effect (サンクコストエフェクト)

サンクコストの誤謬 (さんくこすとのごびゅう)

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