DNA (ディーエヌエー)

Deoxyribonucleic acid 読み:デオキシリボヌクレイックアシッド
DNA 読み:ディーエヌエー
デオキシリボ核酸 読み:デオキシリボカクサン
とは、

概要

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DNAは、生物の遺伝情報を担う高分子化合物で、ほとんどの生物の細胞核内に存在する。

二重らせん構造が特徴で、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)という4種類の塩基が鎖状に連なっている。

この塩基配列が生命活動に必要なすべての情報(遺伝子)を記録・伝達し、細胞の成長や機能の制御、タンパク質合成の指示に利用される。
こうして生物の形質や特性を決定する根幹となる物質である。

語源

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deoxy は「脱酸素の」を意味し、DNAを構成する糖(デオキシリボース)がRNAの糖(リボース)より酸素原子が一つ少ないことに由来する。
riboは「リボース」という糖を指し、nucleic は「核の」を意味し、DNAが主に細胞核内に存在することに由来する。
acid は「酸」を意味する。
これらを合わせて「脱酸素リボースを含む核酸」という化学的特徴を表す。

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高分子化合物

遺伝子

RNA

遺伝 (いでん)

遺伝 読み:イデン
とは、

概要

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遺伝は、生物の形や性質、機能などが親から子へと伝わる現象を指す。

これは遺伝子を通して行われ、形態、体質、行動の傾向など多くの要素に影響する。

生物学、特に遺伝学の重要な基礎概念であり、人間だけでなく動植物すべてに見られる現象。

語源

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「のこす、伝える」「つたえる」という意味から。
つまり「遺伝」は「性質や特徴を後の世代に伝えること」を表す。

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遺伝子

遺伝子 (いでんし)

遺伝子 読み:イデンシ
とは、

概要

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遺伝子は、生物の形や機能、性質を決定する情報を含むDNAまたはRNAの特定部分を指す。

この情報は親から子へ受け継がれ、形質の遺伝を担う。

遺伝子細胞の中にあり、タンパク質の合成や生命活

語源

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遺伝「性質や特徴を伝える」「生物の個体」を指す漢語から。
つまり「遺伝子」は「性質を子孫に伝える要素」を意味する。

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遺伝

DNA

RNA

Gene (ジーン)

gene 読み:じーん
とは、

【名】

概要

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geneは、生物の体や機能を形作るための設計情報を担うDNAまたはRNAの特定の部分を指す。

遺伝情報を保持し、親から子へと伝えられる。

生物の形質や性質を決定する要素であり、進化や遺伝の研究において重要な概念

例文

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Genes determine many of our physical characteristics.
遺伝子は私たちの多くの身体的特徴を決定する。

・This disease is caused by a defective gene.
この病気は欠陥のある遺伝子によって引き起こされる。

語源

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古代ギリシャ語 γένος「種族、生まれ」に由来し、19世紀末にドイツの生物学者ヴィルヘルム・ヨハンセンが命名した。

同義語

genes (ジーンズ)

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遺伝子

iPS細胞 (あいぴーえすさいぼう)

Induced pluripotent stem cell 読み:インデューストプルリポーテントステムセル
人工多能性幹細胞 読み:ジンコウタノウセイカンサイボウ
iPS細胞 読み:アイピーエスサイボウ
とは、

概要

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iPS細胞は、人や動物の体細胞(皮膚や血液など)に特定の遺伝子を導入して、多能性(さまざまな種類の細胞に分化できる性質)を持たせた人工の幹細胞

再生医療や病気の研究、新薬の開発などに広く利用されている。

2006年に京都大学の山中伸弥らがマウスで作成に成功し、2007年にはヒトのiPS細胞も作られた。

臓器や組織の修復、難病治療の可能性を大きく広げた技術として注目されている。

語源

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induced「人工的に誘導された」pluripotent「多能性の」stem「幹」cell細胞」という意味から。
つまり「iPS細胞」は「人工的に作られた多能性幹細胞」を指す。

同義語

iPS cells (アイピーエスセルズ)

iPSCs (アイピーエスシーズ)

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幹細胞