銀化ガラス (ぎんかガラス)

銀化ガラス 読み:ギンカガラス
とは、

概要

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銀化ガラスは、長期間土中に埋まっていた古代のガラス製品が、土壌中の成分と化学反応を起こして表面に薄い多層膜を形成する現象を指す。

この膜は光の干渉や乱反射により、銀色や虹色、玉虫色に輝く。特に古代ローマ時代のガラス製品(ローマングラス)に多く見られ、太古のロマンを感じさせる美術品やアクセサリーとして高い価値を持つ。

発生には数百年から数千年にわたる特定の土壌・湿度・温度条件が必要で、人工的に再現することは非常に難しい。

また、光の角度や観察者の位置によって色が変化し、独特の美しい輝きを放つ。

語源

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銀化」は、ガラスが土中で化学反応を起こし表面に銀色の膜を形成する現象を指す日本語の表現。

英語では iridescent glass (イリデッセントグラス)と呼ばれることが多い。

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ガラス

ガラス (がらす)

ガラス 読み:がらす
硝子 読み:がらす/しょうし
とは、

概要

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ガラスは主に二酸化ケイ素(SiO₂)を主成分とし、急冷して結晶化を防いだ非晶質(アモルファス)固体。

透明性・硬度・耐熱性・化学的安定性を持ち、窓材や容器、光学機器、電子部品など幅広く利用される。

人類は古代から装飾品や容器としてガラスを使ってきたが、近代では建築や科学技術に欠かせない材料となっている。

組成を調整することで、耐熱ガラス光ファイバー、液晶ディスプレイ用基板など多様な機能を持たせることができる。

語源

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ゲルマン祖語 glasan「光沢がある、輝く」 に由来する。
この語は古英語の glæs、ドイツ語の Glas、オランダ語の glas などに受け継がれたもので、透明で光沢のある物質を指す意味を持つ。

日本語の「ガラス」は江戸時代にオランダ語 glas を経由して伝来した外来語であり、漢字表記の「硝子」は和製漢字として、輸入品である透明な鉱物質の物体を表すために当てられた。

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焼ミョウバン (やきみょうばん)

焼ミョウバン/焼き明礬 読み:ヤキミョウバン
burnt alum 読み:バーントアラム
とは、

概要

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焼ミョウバンは、ミョウバンを加熱処理して結晶水を取り除いた形態のことを指す。

粉末状で保存性が高く、水に溶けると酸性を示す性質を持つ。

食品添加物として漬物に使われるほか、ナスやレンコンなどの野菜の色を鮮やかに保つ目的で利用される。
また、防臭・制汗作用を持つことから、デオドラント製品にも応用される。

さらに、染色における媒染剤や、家庭での雑用(例えばアオカビや虫刺されへの民間的利用)にも用いられてきた。

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ミョウバン

ミョウバン (みょうばん)

Alum 読み:アラム
ミョウバン/明礬 読み:みょうばん
とは、

概要

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ミョウバンは、硫酸アルミニウムと硫酸カリウムまたは硫酸アンモニウムなどが結合してできる二重塩のことを指す。

水に溶けると酸性を示し、古くからさまざまな用途に用いられてきた。
代表的には食品添加物としての利用があり、漬物の発色やパリッとした食感を保つために使われる。

また、染色における媒染剤、皮なめし、制汗剤やデオドラント(防臭)の成分、さらには水の浄化(濁りを沈める作用)など、多方面で用いられる。

日本では江戸時代から広く使われ、生活に密接した化学物質の一つといえる。

語源

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明礬

「明らか、澄んでいる」「礬土(酸化アルミニウムを含む鉱物)」を意味する。
つまり「明礬」とは「澄んだ鉱物の礬」という意味で、透明な結晶として産出する性質に基づいた名称である。

Alum

ラテン語 alumen「苦い塩、収れん性をもつ塩」が語源。
これが古フランス語 alun を経由して、中世英語に入り、最終的に alum となった。

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割譲 (かつじょう)

割譲 読み:カツジョウ
とは、

概要

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割譲は、主に国家間の条約や協定において、領土の一部を他国に譲り渡す場合に使われる言葉。

多くの場合、戦争の結果や外交交渉の末に不利な条件として行われるため、強制的・消極的な意味合いを伴うことが多い。

個人間の物のやりとりにはほとんど用いられず、政治的・法的文脈で使われることが特徴。

例文

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・日清戦争後の下関条約で、清国は遼東半島を日本に割譲した。

・植民地時代、多くの土地が不平等条約によって外国に割譲された。

語源

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「分ける」「ゆずる、あたえる」で、つまり「分けて他者に譲り渡す」という意味から。

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