滅相もない (めっそうもない)

滅相もない 読み:メッソウモナイ
とは、

『とんでもない』

『恐れ多い』

概要

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滅相もない」とは、「とんでもない」「あり得ない」といった強い否定の意味で使われる言葉。

特に相手の言動に対して、「そんなことはありません」と強く打ち消す丁寧な表現として用いられる。

目上の人に対してへりくだって使う場合も多く、謝罪や否定、謙遜の場面で使われることが多い

語源

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仏教用語の「四相」の一つ「滅相」に由来する。四相とは「生・住・異・滅」の変化の段階を表すもので、「滅相」は物事が消滅する状態を指す。そこから転じて「滅相もない」は、「消滅するはずがない=あり得ない」という意味で使われるようになった。

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滅相

滅相 (めっそう)

滅相 読み:メッソウ
とは、

『消滅するもの』

概要

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滅相」とは、主に相手の言動や提案を強く否定する際に用いられる日本語の言い回しで、「そんなことは滅相もない」のように使われる。

語源

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滅相」は、仏教の教義における「四相」の一つに由来する。四相とは「生相・住相・異相・滅相」を指し、すべての存在がたどる変化の過程を表している。このうちの「滅相(物事が消滅する相)」が語源となり、「そんな結果になるはずがない=滅相もない」という否定・強調表現に発展した。

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滅相もない

四相

四相 (しそう)

四相 シソウ
とは、

『物事の本来の姿や特性を四つの言葉で表した概念

概要

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四相」とは、仏教においてすべての存在や現象がたどるとされる4つの変化の過程を示す言葉。

4つの相

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生(しょう)

生まれること、物事の始まり。

住(じゅう)

そのまましばらくとどまること、存続。

異(い)

変化すること、変わり始める段階。

滅(めつ)

消滅すること、終わり。

この「四相」は仏教の無常観を表す基本概念の一つで、すべてのものが必ず変化し、やがて滅びるという考え方を支えている。

語源

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仏教用語で、サンスクリット語「catur-lakṣaṇa」の訳語。中国に仏教が伝わった際、「相(そう)」は「姿・ありさま」の意で、「四つの姿(状態)」という意味で訳された。

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生起 (せいき)

生起 読み:セイキ
とは、

『物事が生ずること』

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取り留めの無い (とりとめのない)

取留のない 読み:トリトメノナイ
とは、

『まとまりがない』

『目的がない』

『特に重要でない』

語源

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取留「まとまり」で、「まとまりがない」という意味から。

同義語

取り留めが無い/取留がない (とりとめがない)

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取留