調べ 読み:シラベ
とは、
『調べること、調べた結果』
概要
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「調べ」はもともと音の響きや旋律を表す語であり、雅な表現として音楽や自然の音を美しく表現する際によく用いられる。
また、文学の分野では言葉の響きやリズムを指して使われる。
一方で日常語としては「調査」や「取り調べ」という意味も持ち、司法や警察の分野では「被疑者の調べ」というように公式な場面で使われる。
文脈によって芸術的な響きと実務的な意味の両方を持つ語である。
例文
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・琴の調べが静かに広間に流れた。
・和歌の調べを味わう。
・事故の原因について警察が調べを進めている。
語源
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古語「しらぶ/しらべる」は本来「(楽器を)調子に合わせる・奏でる」の意。
ここから「整える→吟味する」が派生し、中世以降「調査する」の意が生じた。
表記の「調」は「ととのえる・音律を合わせる」を表す漢字で、その訓に「しらぶ/しらべ」を当てたもの。
「調べること、調べた結果」と言った意味での用法は近世~近代に定着した。