海外興業 (かいがいこうぎょう)

海外興業株式会社 読み:カイガイコウギョウカブシキガイシャ
海外興業 読み:カイガイコウギョウ
とは、

概要

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海外興業株式会社は、1917年(大正6年)に設立された半官半民の移民斡旋会社。主にブラジル、ペルー、メキシコなどの中南米諸国への日本人移民の募集、渡航手配、契約管理、移住後の支援などを行った。

日本政府の移民政策の一環として重要な役割を果たし、多くの日本人がこの会社を通じて海外に移住したが、移住先での労働環境は過酷で、移民からの不満や苦情も多かった。
特に戦前の移民政策では、農村の過剰人口や経済的困窮を背景に、「余剰人口の処理」的な性格が強く、海外興業もその中で人を“送り出す”役割を果たしていた。

戦後の移民政策の転換とともに活動を停止し、1950年代には実質的に解散された。

語源

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社名は「海外における産業・経済活動(=興業)」を推進するという意味からつけられた。
移民」だけでなく、将来的には海外における農業・商業・工業の展開も視野に入れていたことが背景にある。

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