日本語

マタギ (またぎ)

マタギ/またぎ/又鬼 読み:またぎ
とは、

概要

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またぎとは、東北地方や北海道を中心に活動していた伝統的な猟師集団のこと。
主に熊や鹿などの大型獣を狩猟し、自然と共生しながら暮らしていた。

動物の命や山の神を敬う精神文化を持ち、単なる猟師ではなく、山の知識や信仰、伝承を有する存在として地域に根ざしていた。

現代では「猟師」としての意味で使われることもあるが、元々は独自の文化と生活様式を持った山の民を指す言葉。

語源

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またぎ」は「跨ぐ(またぐ)」に由来し、人の暮らす里と神聖な山の世界との境界を行き来する者を意味したとされる説が有力。
他にはアイヌ語や古語との関連を唱える説もあるが、定説にはなっていない。

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狩猟

訓読み (くんよみ)

訓読み 読み:クンヨミ
とは、

概要

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訓読みとは、漢字に対応する日本語の意味(語)を当てて読む読み方。

元々日本にあった言葉に、対応する漢字をあてはめることで生まれた。
たとえば、「山(やま)」「川(かわ)」「食べる(たべる)」のように、漢字に日本語の語彙をのせて読むのが訓読み

音読みが中国語の発音に由来するのに対し、訓読みは日本語固有の意味と発音を重視する。
熟語では音読みが使われやすいが、単独の漢字や和語では訓読みが使われることが多い。

語源

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「教える」という意味で、文字に意味づけして読むという考え方から「訓読み」と呼ばれる。
古代日本では、漢字の形に日本語の語を当てて読み下す方法が取られ、それが現在の訓読みの基礎となった。

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音読み

音読み (おんよみ)

音読み 読み:オンヨミ
とは、

概要

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音読みとは、漢字の読み方の一種で、中国から漢字が伝わったときの発音をもとにした読み方。

日本語にすでにあった言葉(訓読み)とは異なり、漢字本来の中国語の音を日本語の発音に置き換えて読んだもの。
「山(サン)」「学(ガク)」「道(ドウ)」などが音読みの例。

漢字によっては複数の音読みを持つものもあり、音読み同士を組み合わせて熟語をつくるのが一般的。
たとえば「学校(ガッコウ)」「電車(デンシャ)」のように、複数の漢字の音読みを組み合わせた言葉が多く使われている。

語源

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もともと日本語には存在しなかった外来の文字(漢字)に対して、その原語の発音を模倣して日本語化した読み方を「音読み」と呼ぶようになった。

中国語の発音がそのまま使われているわけではなく、日本語の音韻体系に合わせて取り入れられたもの。
なお、時代や地域によって異なる発音で伝わったため、「呉音」「漢音」「唐音」など、複数の系統に分かれている。

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訓読み

減反 (げんたん)

減反 読み:ゲンタン
とは、

概要

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減反とは、主にコメなどの農作物について、政府行政が生産過剰を抑えるために、農家に対して作付面積を減らすよう求める政策、またはその実施を指す言葉。

特に日本においては、1970年から始まった「減反政策」により、コメの生産調整として全国の農家が田んぼの一部でコメを作らないことが奨励された。

転じて、生産量を意図的に減らす行為一般を指す場合もある。

語源

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「減らす」「面積の単位」という意味から。
つまり「作付面積を減らす」という意味からできた複合語。
行政用語として使われたことがきっかけで広く知られるようになった。

同義語

減段 (げんたん)

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備蓄 (びちく)

備蓄 読み:ビチク
とは、

概要

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備蓄とは、災害・不足・有事などに備えて、食料・水・燃料・医薬品などの必要な物資をあらかじめ蓄えておくことを指す。

個人や家庭で行う日常的な備えから、企業・政府による大規模な備蓄まで幅広く用いられる。

災害対策、エネルギーの安定供給、経済安全保障の面などでも重要視されている。

語源

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「そなえる」「たくわえる」からなる熟語。

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