日本語
悲壮 (ヒソウ)
悲壮 読み:ヒソウ
とは、
『悲しい中に勇ましさが感じられる様子』
概要
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「悲壮」とは、悲しみや不幸に直面している状況でありながら、勇敢さや気概を失わずに振る舞うさまを表す形容動詞である。
文学や演劇などで用いられることが多く、感情の深さと勇ましさを同時に示す表現である。
例文
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・彼は悲壮な表情で最後の戦いに臨んだ。
語源
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悲「かなしい」壮「勇ましい」の組み合わせで、「悲しくも勇ましい」という意味から。
つまり「悲壮」は、悲しみと勇ましさが入り混じった心境や状況を表す語である。
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炭鉱 (たんこう)
割譲 (かつじょう)
割譲 読み:カツジョウ
とは、
『所有物の一部をを譲渡すること』
概要
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割譲は、主に国家間の条約や協定において、領土の一部を他国に譲り渡す場合に使われる言葉。
多くの場合、戦争の結果や外交交渉の末に不利な条件として行われるため、強制的・消極的な意味合いを伴うことが多い。
個人間の物のやりとりにはほとんど用いられず、政治的・法的文脈で使われることが特徴。
例文
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・日清戦争後の下関条約で、清国は遼東半島を日本に割譲した。
・植民地時代、多くの土地が不平等条約によって外国に割譲された。
語源
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割「分ける」譲「ゆずる、あたえる」で、つまり「分けて他者に譲り渡す」という意味から。
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瑠璃 (るり)
瑠璃 読み:ルリ
とは、
『青色の宝石鉱物およびその青色』
『ラピスラズリ』
『七宝の一つ』
概要
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瑠璃は、主にラピスラズリという鉱物を指す青色の宝石で、古代から装飾品や工芸品に用いられてきた。
鮮やかで深い青色が特徴で、絵具や顔料としても利用された。
日本では「瑠璃色」という表現で深い青色を指す言葉として定着しており、装飾や文学表現において美しさや高貴さを象徴する。
また、瑠璃は仏教における七宝の一つであり、極楽浄土を構成するとされる貴重な宝物として宝飾・宗教的価値も持つ。
語源
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「瑠璃」という言葉は、サンスクリット語の vaiḍūrya に由来する。中国でこの語を音写して「吠瑠璃(へいるり)」と表記され、さらに省略されて「瑠璃」となった。
なお、vaiḍūrya の名称はスリランカのヴァイドゥーリヤ山(現在のバドゥッラ)に由来し、この山で良質なラピスラズリが産出されたことにちなむ。