地学

石英 (せきえい)

石英 読み:セキエイ
quartz 読み:クォーツ/クオーツ
とは、

概要

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石英は、化学組成 SiO₂ をもつ鉱物で、硬度が高く化学的に安定しているため地殻中に豊富に存在する。

無色透明から白色、また不純物によってピンク、紫、黄色、灰色など様々な色を呈する。

結晶形は六方晶系で柱状結晶や六角板状になることが多く、岩石の主要成分として砂岩、花崗岩、玄武岩などに含まれる。

工業的にはガラス、セラミックス、研磨材、電子部品などの原料として利用される。

また、珪砂の主成分としても重要である。

語源

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石英

和名「石英」の語源には諸説あり、「石の中でも優れた石」を意味する説や、「花の房のような形をした石」を表す説がある。

Quartz

英語 quartz はドイツ語 Quarz に由来する。
Quarz は中世高ドイツ語で使われた言葉で、語源は不明確だが、硬い鉱物を指す呼称として定着したとされる。

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ケイ素

珪砂

珪砂 (けいしゃ)

珪砂 読み:ケイシャ/ケイサ
silica sand 読み:シリカサンド
とは、

概要

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珪砂とは、石英(SiO₂)を主成分とする砂のことを指す。

白色または淡灰色で、不純物が少なく硬度が高いのが特徴。

耐熱性や化学的安定性に優れており、鋳造用の鋳物砂、ガラスや陶磁器の原料、研磨材、フィルター材など幅広い用途に使われる。

純度の高い珪砂は、特にガラス製造やシリコン製造の基礎原料として重要視されている。

語源

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珪素に関する」「すな」で、主成分が珪酸(二酸化ケイ素、SiO₂)である砂を指すことから。
つまり「珪酸を主体とする砂」という意味で、鉱物学や工業分野で用いられる用語。

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珪素

珪酸

蛇紋石 (じゃもんせき)

蛇紋石 読み:ジャモンセキ
とは、

概要

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蛇紋石は、主にかんらん岩や輝石などの超苦鉄質岩が水と反応して変質したときにできる鉱物の総称。

見た目は緑色〜暗緑色で、滑らかな手触りと脂のような光沢を持ち、蛇の鱗のような模様が見られることからこの名がある。

主な成分はマグネシウムとケイ酸塩で、耐火性や耐薬品性に優れる。

蛇紋岩の主要構成鉱物として知られ、建築材や装飾用としても利用される。

語源

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蛇「へび」「もよう」鉱物」という意味から。
つまり「蛇紋石」は、「蛇のような模様をもつ鉱物」という特徴に由来する名称。
地質学・鉱物学の分野で使われる言葉。

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鉱物

蛇紋岩

蛇紋岩 (じゃもんがん)

蛇紋岩 読み:ジャモンガン
とは、

概要

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蛇紋岩は、地殻深部でマグマ由来のかんらん岩などが水と反応して変成した結果できる変成岩の一種。

見た目は暗緑色や黄緑色で、独特の模様や光沢を持つため、石材や装飾品としても利用される。

主成分は蛇紋石で、クロムやニッケルなどを含むこともある。

地質学的にはプレートの沈み込み帯や蛇紋岩メランジなどの場所でよく見られ、地震や地下水の研究においても重要な岩石とされる。

語源

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「へび」「もよう」「いわ」で、表面の模様が蛇の皮に似ていることに由来。
つまり「蛇紋岩」は「蛇のような模様を持つ岩石」を意味し、主に地質学や鉱物学の分野で使われる語。

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蛇紋石

画像:James St. John(CC BY-SA 3.0
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Garnet (ガーネット)

garnet 読み:がーねっと
柘榴石/石榴石/ザクロ石 読み:ざくろいし
とは、

概要

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ガーネットはケイ酸塩鉱物の一種で、赤色が代表的だが、緑や黄色など多様な色がある。

宝石として人気があり、また硬度が高いため研磨材や工業用途にも使われる。

語源

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ラテン語の granatus「種子のような」に由来し、ザクロ(pomegranate)の種に似ていることから名付けられた。

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