Steroid (ステロイド)

steroid 読み:すてろいど
とは、

化学

概要

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ステロイドは、トリテルペノイドの一種で、植物や動物の体内で生合成される重要な化合物群。

ステロイドは、コレステロールを基盤とする多くの重要な生理的機能を果たす化合物を含んでいる。

主な役割

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ホルモンの制御

ホルモン副腎皮質ホルモンの生成とバランスを調整する。

炎症と免疫の調節

炎症やアレルギー反応を抑制し、免疫システムを調整する。

脂質代謝の調整

コレステロール胆汁酸の合成に関与し、脂質の代謝を制御する。

薬剤として

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ステロイドは、炎症を抑えたり免疫反応を抑制するための薬剤として広く使用され、炎症やアレルギーの治療に使われる。

また、一部のステロイドは、筋肉量を増やしたりパフォーマンスを向上させるために、競技者やボディビルダーに使用されることがある。

語源

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ster-「ステロール」-oid「~に似たもの」を意味し、「ステロールに似た物質」という意味から 。

ステロイド化合物の化学構造ステロールに類似しているため、この名称が付けられた。

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ホルモン

有機化合物

ステロール

前駆体 (ぜんくたい)

前駆体 読み:ゼンクタイ
前駆物質 読み:ゼンクブッシツ
とは、

概要

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前駆体」は、最終的な形になる前の段階にある物質や存在を指す言葉。

主に化学や生物学の分野で用いられ、ある化合物が別の物質へと変化する際、その途中段階にある元の物質を「前駆体」と呼ぶ。
たとえば、ホルモンや神経伝達物質の合成過程での中間物質がそれにあたる。

実際の例として、コレステロールは、テストステロンエストロゲンコルチゾールといったステロイドホルモン前駆体として知られており、これらのホルモンはすべてコレステロールから合成される。

また、病気の発症に先立って現れる兆候や初期状態など、物質以外の文脈でも「前駆体」が使われることがある。

語源

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「前段階の」「走る、進む」「物質や存在そのもの」で、「先を走る者」という意味から。もとは英語の precursor を訳す際にあてられた表現で、科学用語として定着した。英語の precursor もラテン語 praecursor「先を走る者」が語源。

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前駆 (ぜんく)

前駆 読み:ゼンク
とは、

語源

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古語の、前駆「行列の先に立ち、馬に乗って先導すること」という意味から。

同義語

せんぐ

ぜんぐ

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細胞膜 (さいぼうまく)

細胞膜 読み:サイボウマク
とは、

概要

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細胞膜は、細胞の外側を覆う膜構造であり、細胞の内部環境を外部環境から隔離し、細胞の形を保持しながら、物質の出入りを調整する役割を持っている。

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細胞