ベータマックス (べーたまっくす)

ベータマックス/βマックス/Betamax 読み:べーたまっくす
とは、

概要

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ベータマックスは、1975年にソニーが発表した家庭用ビデオテープ規格で、主にカセットテープに映像と音声を記録する方式を指す。

VHSと同時期に市場に登場し、映像記録の精度が高く、テープのコンパクトさでも優れていたが、録画時間の短さやソフト供給量の少なさから、最終的にはVHSに市場シェアを奪われた。

ベータマックスは1980年代を通じて一部の家庭や業務用で使われ続けたが、1990年代にはほぼ姿を消した。

語源

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ベータマックス」という名称は、映像信号をテープに記録する際にトラック間の隙間を設けず信号を詰め込む独自技術(アジマス記録方式)、いわゆる「ベタ書き」方式に由来する「ベータ」と、品質の高さを意味する「マックス(最大・最高)」を組み合わせたものである。

また、カセットを機器に装着した際のテープの形状がギリシャ文字の「β」に似ていることも名称に反映されている。

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VHS

VHS (ブイエイチエス)

Video Home System 読み:ビデオホームシステム
VHS 読み:ぶいえいちえす
とは、

概要

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VHSは、1976年に日本ビクター(JVC)が発表した家庭用ビデオテープ規格で、翌年から世界的に普及した。

ベータマックスとの規格競争を制し、1980年代から1990年代にかけて家庭用ビデオの標準規格となった。

語源

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VHSは正式には「Video Home System(ビデオ・ホーム・システム)」の略称として命名された。
英語の「home」を強調し「家庭向けの映像システム」という意味を表している。

ところが後年、一部の技術解説や記事で「Vertical Helical Scan(バーチカル・ヘリカル・スキャン)」の略称とされる説が広まった。
これは、VHSが採用した「ヘリカルスキャン方式」という映像記録技術の特徴を説明する中で誤って略称と結び付けられたことが原因である。
そのため「当初はVertical Helical Scanの略だったが後にVideo Home Systemに再定義された」という誤解が広く出回ることになった。
しかし、実際には最初から「Video Home System」が公式の名称であり、Vertical Helical Scanは単なる記録方式の説明に過ぎない。

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ベータマックス

ローレット (ろーれっと)

knurling 読み:ナーリング
ローレット 読み:ろーれっと
とは、

概要

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ローレットとは、金属棒やつまみの表面に細かな菱形や縦線などの凹凸模様を付ける加工およびその模様を指す。

滑り止め効果や回転防止、意匠性の向上などの目的で、工具、つまみ、時計など幅広い用途に使われる。

加工には切削方式と転造方式があり、目的や材料によって使い分けられる。

語源

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ローレット

ローレット」はフランス語 roulette に由来し、「小さな輪」「小さくて回るもの」を意味する語。
元々は回転するギザギザ形状を指していた。後に、同様の形状を持つ加工を「ローレット」と呼ぶようになった。

knurling

英語では knurling と呼び、こちらは中英語の knur「木の節、小さな突起」に由来する

同義語

ローレット加工 (ろーれっとかこう)

ナーリング加工 (なーりんぐかこう)

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Sea glass (シーグラス)

sea glass 読み:しーぐらす
とは、

概要

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シーグラスとは、海に捨てられた瓶やガラス製品の破片が長い年月をかけて波に揉まれ、砂や岩で削られることで、角が丸くなり曇りガラスのような質感になったものを指す。

環境によっては色や形がさまざまで、アクセサリーやインテリア素材として用いられる。

語源

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sea「海」glassガラス」という直訳的な呼び名で、つまり「海のガラス」を意味する。
日本語でもそのまま外来語として使われている。

同義語

beach glas (ビーチグラス)

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glass

メノウ (めのう)

メノウ/瑪瑙/碼碯 読み:めのう
agate 読み:アゲート/アゲット
とは、

概要

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メノウ石英(SiO₂)の変種で、微細な鉱物や不純物の層により、縞模様や独特の色彩を持つ鉱物である。

赤、青、白、灰色など様々な色が見られ、半透明から不透明まで幅がある。

宝飾品や印章、装飾品などに利用されるほか、古来よりお守りや装飾品としても重用されてきた。

化学的性質は石英とほぼ同じで、硬度が高く、化学的に安定している。

語源

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メノウ

メノウ瑪瑙)」は、10世紀前半成立の『和名類聚抄』巻11「玉類」の項目で「馬脳」と表記され、「俗音、女奈宇」と記されていることに由来。
石の外観が馬の脳に似ていることから名付けられた。

Agate

古代ギリシャ語 achates に由来し、シチリア島のアカテス川で採掘されたことにちなむ。
後にラテン語で “agate”、英語でも “agate” と呼ばれるようになった。

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石英

画像:峠 武宏(CC BY-SA 3.0
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