外連味/けれん味/ケレン味 読み:ケレンミ
とは、
『人目を引くような派手でわざとらしい演出の要素』
概要
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外連味とは、演劇や映像作品などにおいて、観客の注意を引くためにあえて誇張された動きや仕掛けを取り入れる表現の傾向や雰囲気を指す。
特に歌舞伎のような伝統芸能においては、非現実的で派手な動作や舞台装置を使い、観客の心をつかむ技法の一つとして重視されてきた。
現代では、舞台に限らず映画・ドラマ・小説・広告などの分野でも使われ、「あざとさ」「演出過剰」といったニュアンスを含んで用いられることがある。
肯定的にも否定的にも使われる語であり、文脈によって印象が変わる。
例文
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・あの演技は外連味たっぷりで観客を圧倒した。
・外連味を抑えた静かな演出が、かえって深く印象に残った。
語源
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「外連」は、もとは仏教語「外道の連中」に由来し、正統でない方法を指す語だった。歌舞伎の世界で、人目を引くための奇抜で派手な演出を「外連」と呼ぶようになり、その雰囲気や傾向を意味する言葉として「外連味」が生まれた。特に江戸歌舞伎において、見せ場としての「外連」は重要な要素とされていた。