Franz Anton Mesmer 読み:フランツ・アントン・メスメル
とは、
【分類】医師・思想家
『催眠術の起源となるメスメリズムを提唱したオーストリアの医師』
概要
フランツ・アントン・メスメルは、18世紀に活躍したオーストリアの医師・思想家である。催眠術の起源とされる「メスメリズム(動物磁気説)」を提唱した人物として知られている。
メスメルは、宇宙には万物を貫く目に見えない流体が存在し、それが人体の健康や精神状態に影響を与えると考えた。この力を「動物磁気(Animal Magnetism)」と呼び、磁石や手の動きによって体内の流れを調整すれば病気を治療できると主張した。
彼の治療法は、患者の身体に手をかざしたり、バケ(Baquet)と呼ばれる集団治療装置を用いたりして感覚や精神状態に変化を与えるもので、多くの患者がけいれん、恍惚状態、感情の解放などを経験したとされる。この現象は当時大きな注目を集め、ヨーロッパ各地で社会現象となった。
一方で、その理論には科学的根拠が乏しいとして強い批判も受けた。1784年にはルイ16世の命でフランス王室の調査委員会が検証を行い、Benjamin FranklinやAntoine Lavoisierら当時の超一流の科学者・医師で構成された委員会は、治療効果の主因を磁気ではなく患者の想像力や心理的作用にあると結論づけた。
メスメルの理論そのものは後に否定されたが、人間の暗示、心理作用、無意識への影響に注目させた点は大きな意味を持った。その思想は後の催眠術、精神医学、心理療法の発展に間接的な影響を与えている。
代表的業績
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・メスメリズム(動物磁気説)の提唱
・催眠術の起源となる理論の確立
・暗示・心理作用研究への影響