
Keton 読み:けとん
とは、
『カルボニル基を持つ化合物の総称』
概要
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ケトンは、有機化学における基本的な官能基をもつ化合物群を指す。
構造的には、カルボニル基(=C=O)が炭素鎖の内部に位置し、両側を炭素原子に挟まれているのが特徴。
最も単純な例はアセトンで、溶剤として幅広く利用されている。
ケトンは揮発性を持ちやすく、果実や植物精油の芳香成分として自然界にも多く存在する。
香料・医薬品・合成化学の原料など多様な用途を持ち、日常生活から産業分野まで幅広く関わる重要な化合物群である。
語源
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Ketonは、最も単純なケトンであるアセトン(Aceton)の名称に由来する。
アセトンという言葉は、ラテン語で「酢」を意味する acetum に由来し、アセトンが酢酸から合成されることにちなむ。
Ketonという語は、Acetonの名称の後半部分(-eton)に、ドイツ語で化合物を示す接尾辞などを組み合わせた造語として成立した。