心理学

プルースト効果 (ぷるーすとこうか)

フランス語:effet Proust 読み:エフェプルースト
英語:Proust effect 読み:プルーストエフェクト
プルースト効果 読み:プルーストコウカ
とは、

概要

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プルースト効果は、香りや味、音などの感覚刺激によって、過去の体験や感情が突然鮮明に思い出される心理現象を指す。

日常生活や広告、マーケティングの分野でも、感覚を通じた記憶喚起の例として注目されている。

語源

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フランスの作家マルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』に由来し、主人公がマドレーヌ菓子の香りで幼少期の記憶を鮮明に思い出す場面から名付けられた。

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共感性羞恥 (きょうかんせいしゅうち)

共感性羞恥 読み:キョウカンセイシュウチ
Vicarious embarrassment 読み:ヴィカリアスエンバラスメント
とは、

概要

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共感性羞恥とは、他人の行動や発言などが恥ずかしいと感じられる場合に、それを自分のことのように感じ、恥ずかしさを覚える心理的な働きのこと。

テレビやSNSなどで他人の失敗や赤面する様子を見て恥ずかしくなる感情もこれにあたる。

自己の羞恥心と他者への共感が結びつくことで生じる。

語源

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羞恥心「自分が恥ずかしいと感じる心」という意味から。
つまり「他者の恥ずかしい行為に共感して恥ずかしさを感じる心」を表す言葉。

英語では「vicarious embarrassment」や「second-hand embarrassment」が一般的である。
一方、日本の教育や解説の場では「empathic embarrassment」という直訳的な表現が紹介されることがあるが、これは学術的に正式な用語ではなく、日本で便宜的に用いられているものである。

同義語

共感性羞恥心 (きょうかんせいしゅうちしん)

secondhand embarrassment (セカンドハンドエンバラスメント)

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羞恥心

フランクリン効果 (ふらんくりんこうか)

Ben Franklin Effect 読み:ベンフランクリンエフェクト
フランクリン効果 読み:フランクリンコウカ
とは、

概要

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フランクリン効果とは、人に頼みごとをすると、その相手が自分に対して好意を持ちやすくなる心理現象のこと。

通常、好意を持っている相手に対して助けたいと感じるが、逆に「助けた相手を好きになる」という心理が働く。

この効果を利用すると、人間関係を良好に築きやすくなる。

語源

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アメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンが、自分を敵視する相手に本を貸して欲しいと頼んだところ、その後相手が友好的になったというエピソードに由来する。

同義語

ベンジャミン・フランクリン効果 (べんじゃみんふらんくりんこうか)

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カチッサー効果 (かちっさーこうか)

カチッサー効果 読み:カチッサーコウカ
とは、

概要

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カチッサー効果とは、ある特定の刺激(言葉や動作)によって、人が無意識に特定の行動を取る心理現象のこと。

例えば、「なぜなら〜」という言葉を付けるだけで相手が納得しやすくなる効果などが知られている。

この現象は、脳が過去の経験から学んだパターンに基づいて自動的に反応するために起こる。

この効果は、日本では「カチッサー効果」と呼ばれるが、正式には英語で “Automaticity“「自動性」とされている。

語源

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アメリカの社会心理学者エレン・ランガーの研究に由来し、カセットテープの「カチッ」とボタンを押すと「サー」と音が流れるように、自動的に行動が引き起こされることになぞらえて名付けられた。

同義語

Automaticity (オートマティシティ)

自動性 (じどうせい)

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非認知能力 (ひにんちのうりょく)

非認知能力 読み:ヒニンチノウリョク
とは、

心理学

概要

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非認知能力とは、IQや学力テストで測れない、人間の性格や行動に関する能力のこと。

具体的には、やり抜く力、協調性、自己制御、コミュニケーション能力、創造力などが含まれる。

これらの能力は、社会で成功するために重要とされ、教育や職場環境で重視されることが多い。

語源

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学力や知能テストで測定される「認知能力」に対して使われる。

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認知能力