pink tide 読み:ピンクタイド
とは、
『2000年代前後に中南米地域の多くの国で起こった、政権が右派から左派に変わった現象』
概要
詳細≫
ピンク・タイドとは、中南米諸国において2000年代初頭から相次いで誕生した左派・中道左派の政権の広がりを指す表現である。
社会主義的政策を推し進めた「red(赤)」ほど急進的ではなく、穏健な改革や社会政策を掲げるため「pink」と表現されるようになった。
ブラジルのルラ政権、ベネズエラのチャベス政権、アルゼンチンのキルチネル政権などが代表例であり、貧困削減や社会的不平等の是正を掲げる一方で、市場経済との調和も図られた。
時期によって盛衰があり、2010年代半ばには一度退潮したが、2020年代には再び左派政権が増加し「第二のピンクタイド」と呼ばれる現象も起きている。
語源
詳細≫
「pink」は「red(赤)」ほど急進的ではない穏健な左派を示し、「tide」は大きな政治的流れを表す。
つまり「pink tide」は「穏健な左派の潮流」という意味から生まれた表現で、主に国際政治学や報道の文脈で用いられる。