Alan Smithee 読み:アラン・スミシー
とは、
【分類】映像業界用語・架空名義
『映画監督が自分の作品から名前を外したいときに使われた架空名義』
概要
アラン・スミシー(Alan Smithee)とは、主にアメリカの映画業界で使われた架空の人物名、または共同ペンネームを意味する名称である。
この名前は、映画監督が作品の最終編集や内容に強い不満を持ち、自身の本名をクレジットから外したい場合に使用された。監督本人の意思とは異なる形で作品が完成した際に、責任の所在を曖昧にしつつ、監督名を伏せるための業界慣行として用いられた。
1969年の映画『死を呼ぶ銃弾(Death of a Gunfighter)』の制作では、監督交代の末に関係した監督の双方がクレジット掲載を拒否した。この問題を受け、全米監督協会(Directors Guild of America)は救済措置として、架空名義アラン・スミシーを公式に導入した。
その後、この名義は映画、テレビ、ミュージックビデオなど幅広い映像作品で使われ、製作会社との対立や編集権を巡る問題を象徴する存在となった。
しかし、1997年の映画『アラン・スミシー・フィルム(An Alan Smithee Film: Burn Hollywood Burn)』の制作を巡り、皮肉にも実際の監督がアラン・スミシー名義を申請する事態が発生した。この事件をきっかけに匿名性が大きく損なわれ、2000年頃を境に公式運用は終了した。
語源・名称
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Alan Smitheeは、匿名性を保ちながらも一般的すぎない名前として考案された架空名義である。Smithのようにありふれた姓に近い響きを持ちながら、実在人物との重複を避けるため Smithee という綴りが採用された。映像業界では、監督が作品から距離を置く意思表示を示す象徴的な名称として知られるようになった。